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Channel: 製造業品質改善の進め方 高崎ものづくり技術研究所Blog
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チャンス到来の2019年:均質化からの脱皮、個の時代に求められる技術人材像

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いよいよ2019年のスタートです。
日本を取り巻く環境は益々激しく変化していくと予想されます。
とりわけ中小製造業においては「平成」からその先の新しい時代に向って未来を
切り開いていく一層の努力が必要になって来ると思われます。

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筑波大学准教授の落合陽一氏は、「人は減っていく。そうなれば、政策、経済計画
教育、社会インフラと、ありとあらゆることを変えていかなければならない。
加えて受け止めなければならないのが高齢化。体が不自由な人が、人口減とは反比例
するように増えていく。高齢化という大きな課題を、私たちは数十年かけてテクノ
ロジーの力で解決していかなければならないんです。」と力説する。

そして、企業が今後の成長戦略を考えるうえでも、こうした人口減少や少子高齢化は
念頭に入れなければならないのです。また製造業においても、モノづくりやマーケ
ティング分野でIT化が急激に進んでいます。

「過去はテレビや雑誌、新聞から得られる情報しかなかったわけですけど、今は
パーソナルデバイスを片手に、さまざまな情報が手に入る。全員で1つの画面を見て
同じ情報を得ていた時とは違います。これからはシンプルで「個」に最適化された
プロダクトやサービスがより一層求められるのです。」
と、「均質化からの脱皮」が一層必要となるとの見解を示しています。

次に、「個に最適化」されたプロダクト、サービスを創造する人材に焦点を当てると
今までのビジネスは、お客様の要望を聞いて仕様をまとめ、それに合わせてシステム
を開発し運用するモデルであり、ある意味、受け身だった訳です。
でも、これからは、これまでの受託型ではなく提案型でなければならないわけで、
お客様と共創関係を築かなければならない。当たり前のように思えるかもしれません
が、そう簡単ではありません。

これは、大企業でも中小企業でも人材に対する同じ考え方が適用できると思います。
 ①提案力:お客様のイノベーションや課題解決を導くプロセスを描ける
 ②統括力:技術動向に合わせ、お客様課題への適用可能性を具体的に提案できる
 ③技術力:技術課題を一つ一つ検証しながらスピーディーに解決できる

中小企業の30歳代の中堅社員にはもっともっと頑張ってほしいですね。
日本にもそのような人材が現れつつあると思いますが、まだまだ少ないように
思います。


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