Quantcast
Channel: 製造業品質改善の進め方 高崎ものづくり技術研究所Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1024

FMEAとFTAの違いは何か?:FMEA(DRBFM)/FTA/リスクアセスメント事例

$
0
0
品質、信頼性を確保するため、FMEA、FTAなどの信頼性解析ツールを使用します。

ただ、正しく理論を理解しないまま導入し、使用目的が間違っていたり、手順を

間違えるなど、せっかくのツールが生かされていない例が非常に多いのが現状

です。


FMEA手法は多くの情報がネット上でも公開されています。

しかしながら、設計プロセスの中での位置づけが不明確であったり、部品レベル

ユニットレベルでのFMEA実施手順、電子回路や、ソフト組込み機器のFMEA実施

手順について具体的に解説しているものはほとんどありません。


 ★実例で習得するFMEA/DRBFM、FTAセミナー


   お申し込みは下段フォーマットより

 ★設計品質改善事例解説書シリーズ



 ★無料サービス




FMEAFTA.jpg


FMEAは、故障モードを出発点として、製品・システムの想定外の故障、事故を

漏れなく洗い出し、対策を講ずるためのボトムアップの解析ツールです。

また、FTAは、望ましくない故障や事故をトップ事象に、中間事象、基本事象

と掘り下げ、発生確率を予測し対策するトップダウンの解析ツールです。


hikaku .jpg

それぞれのツールを単独に解説してもその特質をなかなか理解できないのですが

比較表を作成することによって、その違いが良く分かります。


その大きな違いは

①FTAは、故障、事故が既知の流用度が高い製品の解析に適しており

 FMEAは逆に、故障、事故の予測が難しい、新規性の高い製品の解析を

 行う抜け漏れ対策に適しています。


②FTAは事故や故障が発生した場合の解析のため、比較的受け入れやすい

 のですが、FMEAの故障モードを出発点として、どのような事故や故障

 が発生するか?逆の考え方をするため、その手順の間違いが非常に

 多いのが実情です。


③決定的な違いは、FTAは製品を熟知した製品設計担当の設計部門主体で行い

 FMEAは、部品やアッセンブリーの設計を担当する設計部門主体で行うのが

 良いと思われます。

 但し、製品設計部門でFTAを実施する場合は、部品やアッセンブリーを

 担当する部門や協力会社と共同で実施する必要があります。


 問題はFMEAの場合です。

 つまり、部品やアッセンブリーレベルを担当する部門あるいは協力会社は

 製品の使われ方や機能は情報が乏しく、ほとんど理解ができていないため、

 製品の故障、事故を洗い出せないのです。

 (故障モードを列挙しても、製品の事故や故障までは想定できない)

 ここに、FMEAの難しさがあります。


このような問題の指摘、解決方法は、一般の解説書やセミナーではだれも

教えてくれません。



セミナーは各地開催中! お申し込みは下記フォーマットより





Viewing all articles
Browse latest Browse all 1024

Trending Articles