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Channel: 製造業品質改善の進め方 高崎ものづくり技術研究所Blog
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正しいクレーム対策書・報告書の書き方(ポイントは根本原因をどうやって見つけるか?)

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不具合対策書・不具合報告書、クレーム対策書など、呼び方は様々ですが、その内容
書き方の手順について詳しく説明します。

無料書式フォーマット(テンプレート)もお送りします。

対策書を見れば、その会社の品質管理レベルが解ります。
なぜなら、対策書を見れば、その会社の品質管理の仕組みの良し悪しがすべて凝縮さ
れているからです。

1.不良現品の確認
どのような現象であったか。不良と判断した根拠となる規格、発生した異常な現象は何
かを記載します。
ここは、事実の確認だけなのですが、この出発点からつまずくケースが非常に多いの
です。
(1)品番、現象、発生日、発生数量・ロットの調査結果
(2)過去に同様な不良が発生したか?初めてか?類似の不良が無かったか?

ここで重要になるのが、「トレーサビリティー管理」です。
この管理が出来ていないと、事実さえ掴むことができず、正しい対策ができないことに
なります。

2.暫定処置
暫定的に良品にして出荷するために、生産ラインで何を行ったかを明確にします。
とにかく、まずお客様に迷惑が掛からないように、一刻も早く良品を供給するため
の処置を講じます。スピード優先の対策となります。

具体的には在庫品の選別とか、工程暫定処置(検査の強化、追加加工)など、具体的
な方法を「暫定指示書」で指示すると思いますが、その指示書も添付できれば良い
でしょう。
この際も、ロット番号、数量の特定など、事実の把握が重要になります。

3.発生原因
人の要因、設備や工具の要因、設計変更での材料や加工方法の要因等に分類して
変動を捉えます。(4M変動)例えば、
・螺子止めの必要な箇所が一か所漏れた。(人のミス)
・このロットから、部品形状が変更になり、螺子が1本追加された。(方法の変動)
というように、複合的に発生原因を捉えます。ここから「正しいなぜなぜ分析
をして行けば真因までたどり着けます。
決して、間違ったなぜなぜ分析をしてはいけません。
ここが真の原因を追究するための重要ポイントです。

真の原因の落としどころは「仕組みのまずさ」です。
決して、個人のせいにしない事。
組織の取組みとして、個人のミスを防ぐための方策、あるいはリカバリーする方策
が無かったのか?あるいは不足していたか?です。

また、経営のまずさや、社会のせいにしない事です。
人がいないから、学校教育制度がまずいから、と言っても一向に問題は解決しません。

なぜなぜ分析の最後の到達地点は「仕組み」です。
従って、真の原因は、良品を製造するための「仕組みのまずさ、欠陥」です。

ここを間違うと、いつまでたっても不良流出が止まらず、報告書は、お客様にうそ
をつくことになります。
「作業員を教育しました!」だけでは済まないことは理解できると思います。

4.流出原因
これも、原因のみ完結に、結論を明確にします。
調査は、発生原因の調査と同じです。この原因に行き着いた過程を説明します。

5.発生対策
発生対策は、発生原因と対になっていなければなりません。
どの様に発生原因を取り除いたか?どの様に恒久的にその原因が取り除かれ続けるか?
(1)まず例えば、ポカミス防止治具の製作など固有技術的な対策を講じます。
   (例:螺子が一つついていないと、次の工程の作業に移れないようにする)

(2)次に、設計変更が発生した時の処理方法を改善します。
   ・通達時期、方法、内容、通知書などの不備、欠陥
   ・変更が発生した時の事前確認、作業者教育、次ご確認の方法の不備、欠陥

(3)それぞれの対策を誰が、いつ(いつまでに)、どのような方法で行ったか?
   その結果どうなったか?この対策で問題無しと判断した根拠を明確にします。

対策は、発生原因が複数有るときは、それぞれの原因が除去できる内容でなければ
なりません。
対策の結果として、対策ロット、対策ロットの出荷(予定)日も明確にして記録し
ます。(4M変更の記録として)

6.流出対策
これも発生対策と同じで、原因と対策が必ず対になる事。原因を取り除く方法を記
載しなければなりません。取り除いた原因が再び発生しないような方法(仕組み)の
対策が必要です。

7.水平展開
他の製品や工程にどの様に展開してゆくか、明記します。

報告書は、自社にとって不利になる内容、お客様に不安を与える内容の記述はなるべ
く避けなければなりませんが、かといって事実でないもの、推測での記述、報告は絶対
にいけません。

「人が不足しているため、十分に監視できなかった」などは不良流出の理由になりま
せん。会社として、社会責任を負っているのですから、全社上げて取り組まなければ
ならない問題です。

対策書を見れば、その会社の品質管理レベルが解ります。
正しい対策書を作成するためには、その背景に、「正しい品質管理」が行われている
ことが前提になります。
対策書には、その会社の品質管理の仕組みの良し悪しがすべて凝縮されているのです。

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なぜなぜ分析とは? 分析の正しい進め方:トヨタ式の大野耐一氏の主張を検証する!

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なぜなぜ分析とは、問題現象を起点に「なぜ?」を繰り返し原因を掘り下げる
ことで根本原因を見極め、改善策を立てるための手法です。

品質問題が発生した時に真の原因を究明する目的で「なぜを5回繰り返す」と
言われていますが、「いや、真の原因に到達すれば5回する必要はが無い」とか
「真の原因に到達するまで何回でも繰り返す必要がある」とか、曖昧な解説が
多いのも事実です。

(参考)
 ★なぜなぜ分析、うまくいかない本当の理由

では、正しい「なぜなぜ分析」とは、何かをじっくり解説してみたいと思います。

1.トヨタ式なぜなぜ分析

なぜなぜ分析の原点とされるトヨタ生産方式ではどのように説明されているでしょ
うか?
大野耐一氏の著書である「トヨタ生産方式」の33ページと34ページの「なぜを5回
繰り返すことができるか」の中に、機械が動かなくなった時の説明がされています。

(1)なぜ機械が止まったのか?
   オーバーロードが掛かってヒューズがきれたからだ
(2)なぜオーバーロードが掛かったか?
   軸受け部の潤滑が十分でないからだ
(3)なぜ十分に潤滑しないのか
   潤滑ポンプが十分組み上げていないからだ
(4)なぜ十分組み上げないのか
   ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているからだ
(5)なぜ摩耗したのか
   ろ過器が付いていないので切粉が入ったからだ

大野氏の解説では、なぜの追及が足りないとヒューズの取り換えやポンプの軸の
取り換えの段階で終わってしまい、数か月後に同じトラブルが再発するとしています。

では「トヨタ生産方式」の解説のように、ろ過器を付ければ、本当に再発はしなく
なるでしょうか?

2.なぜなぜ分析の目的
なぜなぜ分析の、そもそもの目的を考えてみましょう。
それは、「真の原因を見つけるためだ!」と思われるでしょうが、では「真の原因」
とは?いったい何でしょうか?

真の原因とは、それを対策し、改善することによって、2度と同じ不良が再発しない
原因の事です。人はミスを犯す動物ですから、ポカミスに対して、いくら教育しても
またいつか同じミスを繰り返します。

また、機械の故障は、劣化や、寿命、メンテナンス不良などですが、劣化した部品を
交換すれば、また元のように動きます。しかし、またある時間が経過すれば、部品が
劣化し同じ故障が再発します。

このように、真の原因を見つけたと思っても、不良が再発するなら、それは真の原因
ではありません。つまり、なぜなぜ分析は「対策することによって、二度と不良が再
発しない原因を探す」ことが目的なのです。

従って、大野耐一氏の主張は大いに疑問が残ります。ろ過器が詰まればまた故障は
再発するからです。

3.なぜなぜ分析がうまくいかない原因とは?
その1:外部の批判
他部門や経営方針、果ては政治などに原因があると考え、自分たちには手の打ち
ようがないと結論付けてしまうという問題です。人材が不足している、設備が
老朽化しているなど、問題を大きくとらえ過ぎて議論が行き詰ってしまうような
事態です。

ただ、これは、どうにもならない「愚痴」をこぼしているだけで、時間のムダと
言うほかないでしょう。職場内、部門内など自責の範囲で、原因を探し、すぐに
対策できることから始めると言うのが基本になります。
そのうえで、経営判断を仰ぎ、人材や設備の対策を講じていくことになります。

その2:過去の分析は意味がない
不良の内容はさまざまで、同じことが起こることはないから、起こってしまった
不良の原因の「なぜなぜ分析」を行っても意味がないのでは?という問題です。

これは、以後、まったく同じ不良は起こらないにしても、その不良を作りこんだ
共通のメカニズムを解析することが、以後、想定していなかった他の不良の原因
もつぶし込むことができると考えるべきなのです。

その3:分析の目的を理解していない
分析は、不良の直接の原因となった「物理現象」つまり「ポカミス」「部品の
劣化」を三現主義で正確に捉えます。次にポカミスや部品の劣化がなぜ起こった
のかを、なぜなぜ分析するのですが、ほとんどの場合、この先が進まないのです。

この部分が、もっとも難しく、「なぜなぜ分析」の極意が隠されているのです


目的のところで述べたように、その原因を対策することによって再発しないと
言える分析がされたかどうかです。なぜなぜ分析がうまくいかない原因のほとん
どがここにあると言っても過言では無いでしょう。

4.なぜなぜ分析の進め方
まず、「なぜなぜ分析」を行って、問題の解決を導くための前提条件について
触れておきます。

それは、組織において、ISO9000、あるいは同等の品質保証体系が確立し、社
内ルールが一応整備され、運用されている(ルールに沿って仕事がなされている)
ことが前提です。

というのは、
・ルールを無視した仕事のやり方をしている 
・メンバー同士、およびチームリーダーとメンバー間のコミュニケーション
 連携・支援が殆ど行われていない
・メンバーが仕事が楽しくない、やる気が起こらない状態
・本質を考えるような思考業務を実施していない
・人が育たない
などの「問題解決以前の問題」が存在するような組織の状態では、解決はまま
ならないでしょう。このように組織の在り方から解決しなければならない場合は
ここでは論外とします。

さて、「なぜなぜ分析」の難しさは、最終的な落とし所をどこに持っていくか?
そして落とし所にたどり着くまでの道筋をどう展開していくか?です。

ただ、製造現場での不具合対策に限定するなら、通常は以下のような分析パ
ターンでほとんどカバーできるのではないでしょうか?

落としどころは
不良が発生したのは、手順の不備や、手順が有ってもそれを守らなかった、守
れなかった・・・だから手順・ルールを見直す、または手順を守るよう徹底す
るとします。

最終的には、品質保証体系の仕組みのまずさがあった、と結論付けるのです。

企業が製品サービスを生み出すためには、
 インプット⇒プロセス⇒アウトプット
のつながりからなるシステムで成り立っています。
プロセスは、人、設備、方法・手順が該当します。したがってアウトプットに
問題があるときは、システムの状態、運用の仕組みにまずさが問題と捉えます。

作業者がミスしたというような人為的な不良は、その作業者の原因にするので
はなく、その作業に関わる仕組みのまずさを原因と捉えるのです。
・監督者が人員を配置する時の基準、ルールはどうなっているのか?
・その作業者は作業をするのに適正な教育をされているのか?
・治工具は適正な管理状態に置かれていたのか?
・治工具は使いづらく、ポカミスが起き易くないか?
・治工具管理の責任はだれなのか?
・作業手順に問題はないか?
・作業手順書はあいまいな記述になっていないか?
などが原因として考えられるのです。

 作業ミス発生
  ⇓
1.誰が、いつ、どのような状況でミスをしたのか?
  ⇓
2.作業手順/治工具/作業環境・・・に欠陥があった?
  ⇓
3.2について誰が、いつ、どのように管理するかが不明確? 
  ⇓
4.ルール(規定)の欠落/曖昧/間違い/遵守不徹底?
  ⇓
5.同様の不具合が、他の工程または他の機種でも発生?

と言うようになぜ、なぜを繰り返します。

ところが一般的に
作業ミス発生
  ⇓
1.作業者が不慣れ
  ⇓
2.作業者の教育不足


という原因の導き方をしてしまうケースが実に多いのです。
これでは、後手後手にまわって、不良が再発してしまいますね。

設備の不良についても、「劣化が原因だから、部品を交換し、その後メンテナ
ンス担当者にも注意を与えた」ではなく、日常点検マニュアル、定期保守マニ
ュアルなどをよく見て、記述が曖昧だったり、記述されていなかったり、また
マニュアルの教育を定期的に行っていなかったりしているはずです。

ここで大事なことは、原点(基本)に立ち返ることです。
原点(基本)とはルールです。


不具合が起きたら、まずルールはどうなっているのか?
該当する規定書をまず開いて見ることが大切なのです。

普通の会社では、規定を開いて見るのは、おそらくISOの監査の時だけでは
ないでしょうか?それも、一部の関係者だけ。

ルールは守るためにあるのですから、仕事をしている全員が知っている必要
があるのです。

「こんなルール、現実には守れない、見てもムダ」

という人もいるでしょう。
だったら、ルールを守れるように変えればいいのです。
自分たちで仕事をしやすいように、ミスが起きないように変えていくのです。
ルールに立ち返らないで仕事をしていると、ルールの内容と、実際の仕事が
どんどん離れて行ってしまいます。

品質問題の根底には、組織の風土、品質軽視、会社独自の価値判断などによって
問題を引き起こすことがありますが、この解説ではそこには触れません。
それは、経営マネジメントの問題として捉えなければならないからです。

結論として「なぜなぜ分析」の最終到達点は基本(ルール)があるかどうか
あってもそれを守っているかどうかを判断することになります。

では、最初に戻って機械が止まった真の原因は「ろ過器が付いていない」と
結論づけた大野氏の主張は間違っているでしょうか?

ろ過器を付けても再発するなら、主張は間違いです。
また、ほかの機械で、ろ過器が付いていなかったらほかの機械で同じ故障が
再発します。

大野氏がいう5回と言う数字には根拠がありません。
回数ではなく、なぜなぜで、仕組みの悪さに到達できたかどうかが重要なの
です。
この例では、
 ・機械にろ過器を設置すること
 ・機械の始業点検、定期点検を実施すること
 ・ろ過器、その他の消耗部品を定期的に交換すること
と言うような、ルール、仕組みをきちんと制定し、守ることが重要ののです。


日本で、車を生産し始めた頃の品質管理手法として大野氏の「なぜなぜ分析」は
大いに効果を上げました。多くの工程の問題を解決するために当時の技術者も
この考えで、カイゼンを進めて行ったものと思います。50年、60年経った今では
その頃の品質の考え方とは大きな差があります。

なぜなぜ分析の解説は、巷にあふれています。
本当に正しい「なぜなぜ分析」を自分で判断し、見極めて根本原因を見つけない
限り不良は再発します。もし、もっと実際の事例が知りたい方は、すぐご連絡
ください。

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クレーム対策、不良流出をゼロにするには?(不良・故障の分類とその対応策)

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日本の企業の品質管理の大きな間違いは「お金」のことを全く考えない事です。
管理というと、すぐ管理の項目を増やしどうやったら不良を防げるか?だけに頭が
行ってしまいます。

また逆に、これはお金が掛かるから、ここで止めておこう!というどちらかの二者
選択になっています。

その結果、市場クレームで莫大な損害を被り、社会的信用も一気に失う結果に
なってしまうのです。

これはISO9000の間違った解釈による弊害の一つです。
品質部門だけに「品質管理」を押し付けた結果、間違った常識が社内で通用して
いるのです。このことを念頭に以下の解説を熟読してください。

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クレーム対策方法、クレームをゼロにするにはどうするか考えてみます。
品質保証は製品に検査合格書や一年間の保証書を付けても実体が伴なわなければ
意味がありません。

今の時代、検査強化、作業者教育など表面的な対策では、もう通用しません。
クレームの発生するメカニズムを良く理解し、要因ごとに対策を講じることが
必要です。しかも、より上流の設計段階での予防処置が求められています。

経営陣が一列に並び、テレビカメラの前で頭を下げて、「再発防止に取り組み
ます」といくら言っても、市場クレームが発生してからの、もぐらたたきでは
市場は許してくれません。

全社あげての、クレームを出さない抜本的な品質保証の取組みを必要としてい
るのです。

必要なのは不良品を顧客に渡さないことです。
顧客の考える不良とは、使ったとき機能を発揮しない品物、あるいは使っているうち
に機能が低下してしまうような品物のことです。顧客は必ずしも高品質の品物を求め
ているわけではなく、むしろ性能の安定した品物を望んでいるのです。

クレームが起こる第1の原因に機能の欠陥があげられます。
本来、カタログや仕様書にはその品物の機能・性能が書かれていますが、それを信じ
て購入した顧客は、品物の機能・性能が満たされていなければ、それは欠点となり、
期待ばずれを感じ、クレームを申し立てることになります。

品物の機能・性能が満たされない理由は、カタログや仕様書が、製品の機能と明らか
に異なる場合、また売り手側と買い手側の解釈の違いがあげられますが、作り手側の
論理で、顧客の要求している機能、使い方やメンテナンス性を十分取り入れた設計が
なされていないことが考えられます。最悪の場合は、けがや災害発生につながる恐れ
もあります。

第2は仕様書や図面とは異なる品物が出荷される(ばらつき)からです。
「製造上のばらつき」は、材料、部品のばらつき、製造設備の故障、狂い、作業者の
作業のばらつきなどですが、これらの影響を小さくしようとして、開発設計時に価格
の高い高級な材料や部品を用いようとし、また精度の高い高級な設備を導入しようと
したり、作業者に複雑で手間のかかる作業の負担を強いることになります。
これは明らかにコストアップにつながるし、好ましいことではありません。

第3は使用中にカタログ通りに機能しなくなることです。
製品機能の変動の原因は、製造工程で起こるばらつきの他に、使用環境の変動、劣化
や摩耗により機能特性が変化するからです。
「使用環境のばらつき」は、品物の使用中の気温、湿度、気圧、電圧、姿勢などの変
化による影響のことをいいます。ユーザーは品物の使用目的に応じて多様な環境で使
用しますが、仕様書で使用制限をしていないのなら、あらゆる使用条件で表示通りの
機能特性が得られるものと考えます。

開発設計の性能確認を標準条件で行って、どんなに良い値が得られてもあまり意味が
有りません。使用中の環境条件の変化を加味した開発設計の方法が必要なのです。
「劣化、摩耗によるばらつき」は、構成する機構部品が摩耗して寸法が変化したり
或いは構成材料が保管中、使用中に経時変化で劣化、疲労し変質することによる目的
特性の変化により発生します。

上記のように、クレームが起きる原因は3種類に分類することができます。
1.最初から機能そのものが満たされない
2.使い方によって機能が満たされない、けがや災害が発生する
3.使っているうちに機能が満たされなくなる


では、クレームをゼロにするためにはどうすべきでしょうか?
作り手側はモノである製品を設計するとき、「所定の機能を果たすように」構造を設
計します。設計するのは構造(機能・性能)であり、製造工程も同様で、工程を構成
する設備、製造条件の段取り、作業方法などの指示は全て工程設計によってアウトプ
ットされた構造(工程)なのです。

従って、製品設計でも、工程設計でも仕様書や設計図面で細かく指示した内容に違
反すると、そこから不良、クレーム、怪我、などの故障や災害が発生するのです。

製品設計でも、製造部門の工程設計においても指示違反が起こらないように、また
もし起こっても、重大な故障や災害が発生しないよう考慮した設計を行う必要がある
のです。

設計の種類としては、次の4種類に分類できます。

1.製品の構造設計・・・構造(機能)の作り込み
2.製品の信頼設計・・・ばらつき、経時変化を考慮した設計
3.工程の構造設計・・・構造(製造工程)の作り込み
4.工程の信頼性設計・・・ばらつきや、ポカミスを考慮した設計


では、工程設計は、何のために行うのかを考えてみます。 
何のために、QC工程表や作業手順書で細部にわたって指示を記載するのかというと
品質、納期、コスト、安全、環境保護の要求を満たして、トラブルを予防するため
です。

従って、設計中に、不良を含むこれらの問題点を全て列挙し、それらの要因も列挙し
対策も打ち終わっていなければなりません。それらの予防に必要な4M(5M)の管理
設備保全の計画が全て終了していなければ、工程設計ではありません。

一口に「不良予防策」といっても、工程の機能設計と信頼性設計の問題に分かれます。
工程設計書(QC工程表、作業手順書etc)を作成する時に、不良モードと要因を解析し
予防策が全て完了しなければなりません。そして、その時点又はその後に工程FMEA
実施するのです。機能設計と信頼性設計が存在して、FMEAは有効に機能するのです。

まず、工程設計が「集合された対策」であることを理解します。
工程は5M、すなわち、材料・機械設備・人・方法・測定について対策を指示したも
のが工程設計です。この「集合された対策」を順守することにより、成果特性(品質
、納期、コスト、安全、環境保護)が得られます。

従って、単に「手順」を決めても、工程設計にはなりません。特に、現場で行われ
ている作業とそのKKD的なやり方に任せても、「対策の束」を設計したことにはなり
ません。

「集合された対策」は、機能設計と信頼性設計があります。
システムの機能が要求事項を満たすかどうかは、機能試験で比較的容易に確認す
ることができます。しかし、信頼性の評価は容易ではありません。そこで、信頼
性評価の一手段として、FMEAを実施します。

工程の「故障モード」は、当然、工程の「構造の破壊」です。それは、上のよう
に定めた諸条件が変わってしまうことです。このように、工程設計は、必要な特
性や信頼性を得るための「集合された対策」に他なりません。
手順等が構造(工程・手順)であり、信頼性は「その手順が破壊しないこと」で
あるという理解に立てば、以上の指摘は当然のことです。

もともと機能が分かっていなければ設計できないから、機能を洩らしてはならな
いのは商品企画ないし設計の時です。もともと機能が分かっていなければ設計で
きないから、機能を洩らしてはならないのは商品企画ないし設計の時です。

FMEAは、このうち、信頼性設計だけを評価する手法や活動を指します。
信頼性 (つまり、製品や工程が設計通りに維持されること) に十分対策が行われた
かどうかを評価することです。FMEAは評価するだけであって、対策を講じる実活動
はその分野の固有技術です。

クレームをゼロにするには?
では最後に、製造工程で、クレームをゼロにするにはどのような手順で予防的対策
を行うのかをまとめてみます。 (設計工程のクレームゼロ対策は別途解説予定)
1.工程の構造設計で、工程設計書(QC工程表、作業手順書etc)を作成すること。
  5Mの不良モードと要因をすべて解析し予防策が全て完了させる
2.工程の信頼性設計で、工程設計書に定めた構造・手順を維持させること。
  ポカよけ、オンライン品質工学の適用、4M変動管理など、構造・手順が維持さ
  れる対策を講ずる  
3.工程FMEAを実施して信頼性が十分維持されているか確認すること。
  信頼性設計の内容について、各故障モードに対する対策は十分か、不十分かの
  判定を行う。不十分な場合は、その項目ごとに個別技術で対策する。

工程の機能設計および信頼性設計の手段として工程設計書(QC工程表)の作成と、
信頼性設計が十分に行われているかを検証する工程FMEAは、セットとなっており
どれかが欠けてもうまく機能しません。
ほとんどの工場では、これができていないために不良が発生し、流出してしまう
のです。


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工場の不良対策!品質保証部長は最優先で不良の流出を止める事?

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日本の企業の品質管理の大きな間違いは品質を維持するためには「お金」が掛
かると考えていることです。
これをするとお金が掛かるから、ここで止めておこう!という安易なコスト優先
の考え方が働いていることです。

その結果、市場クレームで莫大な損害を被り、社会的信用も一気に失う結果に
なってしまうのです。このような会社は、品質管理を総合的にQCDで考える人が
不在なのです。

これはISO9000の間違った解釈による弊害の一つの例です。
品質部門だけに「品質管理」を押し付けた結果、間違った常識が社内で通用して
いるのです。

品質管理とは、安くて品質の良いものを早く市場に届けるという総合的な管理の
事を言います。これができない会社はいづれ淘汰されます。

★「品質管理の考え方」とは?

ここで工場での不良対策について考えてみます。
品質保証部長として最初にやらなければならない事は、「止血」することです。
どんな方法でもいいから、不良を外に出さない対策に全力を上げるべきです。

ここで実績を上げたなら、社内への影響力を拡大し、本格的に本来の不良の発生源を
止める対策に着手します。
背に腹は変えられません。
この事は、私が実際に企業に所属していた時に実際に経験しました。

1.不良の原因
品質対策書に書かれる不良原因のトップは、「作業員の不注意」つぎに「検査漏れ」
です。

なぜ不注意が起きるのか?、なぜ検査漏れが起きるのか?次のステップまで進まない。
いわゆる「なぜ・なぜ・なぜの分析の方法」がそもそも間違っている
ため、追求が足りない場合が実に多いのです。

 ★なぜなぜ分析がうまくいかない本当の理由
 ★三現主義

原因を分類する方法として「4Mの変化」で要因を探ってみることがもやもやした原因を、
わかりやすくすっきり整理することができます。
一般的な工場の品質問題発生、流出の「根本原因」と対策項目としては以下のような
ものとなります。
 人・・・教育・訓練制度、採用制度
 設備・・・発注手順、導入検証手順、保全点検手順
 材料・・・材料採用認定手順、外注選定・管理手順、保管手順
 作業・・・作業方法・手順、ポカよけ、自働化、検査手順、工程FMEA
 測定・・・計測器導入と管理、データー監視と分析、4M変動管理


自社の顧客、製品種類そして現状の品質レベルに照らし、それぞれの項目の達成レベル
設定し、それを目指した品質改善活動が求められるのです。

2.対策
(1)ポカミス対策
作業ミスが原因で不良が出たとすると、作業ミスの原因が作業方法に問題があったのか
作業に用いた工具や治具に問題があったのかを突き止め、ミスの起きにくい作業方法に
変える治工具を改善するなどの対策を実施します。

ポカミス」の原因をいくら追求しても、それはムダな作業です。
なぜなら、人はミスをする動物だからです。
ミスは注意し、緊張感を持って作業するよう指導は必要ですが、それは、根本対策では
ありません。ミスはまた起きます。

また「作業指示書に重点項目追加する」ではなく、「作業指示書のこの部分が不明確
なので、このような表現に修正する」とか、「作業員に対しこのような項目が教育不足
なので、このテキストを作成して誰と誰にいつ誰が教育した」とすべきです。

(2)身近な問題の改善活動
スキルの高い作業者は、不良発生に対して自ら工夫し、作業方法を改善したり、治工具
をこのように改善して欲しいと提案したりして、もう二度と不良が発生、流出しないよ
うに注意をはらい自主的に作業後にチェックするなどの行動ができます。

このように作業現場の中で、「日常改善活動」を毎日の身近な業務の中でに行うことが
できるようにすることが望ましいのですが、このような人材を育てることは一朝一夕で
出来る事ではありません。QCサークル活動を見れば一目瞭然です。貴重な時間を割いて
活動しても、成果を上げたテーマは皆無に近い状態です。

現状のQCサークル活動は役に立ちません。その理由は → こちらから。

もし成果を上げたテーマがあるとしたら、それは現場の身近な改善ではなく、工場長以
化、トップ主導で組織を上げて成し遂げたテーマを、QCサークルの名を借りて発表して
いるだけです。

しかし、このようなことを論じている段階は、まだもぐらたたきの品質管理のレベルで
しかないことを理解すべきです。モグラたたきの活動でさえしっかり出来ないのが今の
日本の企業の品質管理の実態です。これではコストは下がりません。

品質問題に対する厳しさが増し、ネット社会によって情報拡散が広まった現在、50年前
の品質管理の考え方では、時代の流れに乗り遅れてしまいます。日本のものづくりにお
いて、品質管理が優れていたのは、遠い過去の話です。
トップ以下、全員が早くこのことに気が付かなければ、新興国に追い付かれ、すぐに追い
抜かれてしまいます。

(3)流出防止策
現実に戻ると、お客様に迷惑が掛からないように、まず市場への流出防止の重要性を認識
し、対策を講じます。

一時的にお金の掛かる手段もやむを得ないのです。
これが今の工場の実力として理解し、コスト競争力がなくなるのも致し方ないのです。
現実と理想のギャップを埋める方法を真面目に考える必要があります。

アルバイト、パートなどの非正規社員が増えている現在では半年もたてば作業者が辞めて
しまうので、何とか対策したのに、半年後にまた同じミスが繰り返されることもしばしば
発生します。

3.全数検査の限界
そこで、良く行われる人海戦術で、工程の最後に検査員を置いて、全数検査を行う場合を
想定してみます。

これは、人件費の安い新興国の工場で良く行われている手法です。
しかし、この方法も安心できないのです。検査員は、指示された箇所の検査は一生懸命
まじめに行います。ところがそれ以外の検査はしません。

工程ではあらゆる不良が発生する可能性がありますが、ここは良く不良がでるから注意
しようとか、あの作業者は良くミスをするので、検査もしっかり見ないとダメとか、仕
事に応用が利かないのです。

また、始めた当初は緊張感を持って検査しますが、時間が経つにつれ、見逃しが起きる
様になり、全数検査を入れれば安心という考えを持っていると、思わぬ失敗をすること
になります。

それでは、どのように不良の流出を抑えればいいでしょうか?

4.検査員制度のあり方
検査は付加価値を生まないから、廃止すべきだ・・・! 確かに正論です。
不良発生対策もままならない現状で、流出を防止するための手段を持っていますか?
と問いたいのです。

(1)検査の位置づけ
効率的な検査工程、検査員のあり方について品質保証部長は流出防止の重要性を理解
しながらも、ほとんど有効な手が打たれていない状態となっています。

・入れ替わりの激しい人材をいかに教育し、検査員として機能させるか?
・検査工程をどこに、どんな手段で配置するか?
などについて、品質保証部長の正しい現状認識と決断が必要で、与えられた権限を
充分に活用すべきです。

検査は、良否判定、不良品を選別する部門ではありません。
製造工程で自主検査を行っても、お客様の立場で品質確認をするという「保証検査」
の役割は重要です。

工場から出荷される製品について、最終的に品質を確認して、顧客に対して品質を
保証すること。自工程検査と、社内の立場から離れ、二重の検査で品質保証を行う
ことで顧客重視の姿勢を示します。

特に官能検査と言われる、アナログ的な判定では、自工程検査ではどうしても甘く
なりがちです。
そこは、しっかりと顧客と取り交わした「限度見本」で、訓練された検査員が判定
する体制を取るべきです。

(2)検査員の待遇
検査員として教育するためには、検査員は待遇面での優遇や生産現場での権限付与
などを制度化し、一般労働者とは違うという意識を本人や周りの労働者に対して植
え付けることが重要です。

優秀な人材を労働者の中から発掘し、会社を長期間辞めずに検査員として熟練度を
積み上げられるよう環境を整えることが有効な手段と考えられます。

検査員ごとの不良の発見数、改善提案数の工場内掲示毎月ごとの表彰、報酬など、
検査員へのインセンティブを与え、意識高揚を図ることも有効な手段です。逆に、
不良流出させた検査員に対する再教育制度なども併せて制度化します。

(3)重要な中間管理層
このような品質保証部長の考え方を推進するために重要なのは、生産ラインの係長
検査課の主任などの中間管理層の存在です。

彼らにその考え方を良く理解させ、優秀で、適任な人材の発掘、検査員教育を日常
的実施することが重要になります。

(4)検査工程を設計する
どの工程で、何を検査するか、全数検査か、抜き取り検査か?または巡回検査か?
など、製品や工程の品質状況に応じて決めます。常に効果を把握し、やり方を改善
していく、現場の管理者の役割は重要です。

検査の工程の種類としては以下のものがあります。
 ・受け入れ検査
 ・工程内検査
 ・工程間検査
 ・出荷検査
 ・最終検査、引き渡し検査
 ・立会検査、出講検査
 ・工程監査

検査の方式としては以下の5種類に分かれます。
 ・抜き取り検査
 ・片側検査
 ・両側検査
 ・順次検査
 ・全数・全長検査

検査の意義としては以下の2つがあります。
 ・不良品の流出防止
 ・モノの品質を見て、工程管理の仕組み改善へ繁栄
 ・顧客の立場でモノを見て出荷品質を保証する

また、検査工程を入れるもう一つの目的として、工程STOP、出荷停止処置を取る
権限を与えることです。

(5)検査工程を運用する
検査工程を設計し、検査員を配置したら、当たり前のことですが、継続的に運用し
その検査の効果を図る必要があります。

検査数量、検出した不良数量、不良内容を毎日記録し、前工程に対して不良が発生
しないように情報をフィードバックし、翌日の検査で効果を見ます。

ただ、この作業を継続して行うことは大変な根気と熱意がいります。トップも管理
者も、よくこの仕組みを理解し協力しあって、品質を良くしていこうとする雰囲気
を作って行かなければ続きません。

検査部門(品質保証部門)の役割をもう一度整理すると以下の通りです。
 ・出荷品の品質保証
 ・出荷指示、出荷停止指示
 ・検査工程設計
 ・検査技術の改良
 ・検査員の資格認定
 ・立会検査
 ・クレーム処理の統括

5.見える管理の実施
中間工程、最終工程の検査の結果は毎日職場内掲示板に大きく表示して誰もが見え
るようにします。品質が良くなっているのか、悪くなっているのか、どんな不良が
出ているのか分かるようにします。目標値を設定してその値を下回るように対策し
ます。不良件数が多い工程は、重点的に対策します。

このように見える管理は非常に重要なポイントです。
何を「見える管理」にするか?目的を明確にして、そこを改善の突破口にする必要
があります。

6.品質作り込みの重要性
本来、品質対策は、工程で品質を作り込む「作り込み品質」を重視しなければなりま
せんが、その体制・能力が不十分な工場では、上記の検査で不良品を選別する「検査
による品質」がより重要なウエートを占めています。

理想論を掲げても、仕組みの構築、設備や治具の整備、人材の定着の方策、教育など
を全社の取組みとして行う必要があり、また対策の効果の現れるまでには時間がかか
るという難問が控えています。

まず品質保証部長の権限の範囲で出来ることから始め、流出が止まった!という実績
が重要なのです。

検査工程を品質保証体系に組み込むことによって、お客様の安心と信頼感を得ることが
可能になります。

効果の上がる検査工程の設計は、検査工程設計手順、検査員教育・認定制度、見える
管理ラインストップ手順、など複合的な対策が必要になってきます。

当社の豊富な支援実績から得られたノウハウを獲得するまたの無いチャンスです。
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 ・4M変更管理の仕組みを導入したい

 ・優秀な人材の確保と育成(新人、管理層、技術者、後継者など)
 ・組織を活性化したい
 ・組織図を作成し、組織の役割を明確にしたい

 ・ISO9000の弊害をなくしたい。効果の出るQMSを構築したい
 ・本当に効果がある改善活動を活発にしたい


このような課題について、解決方法を一緒に考えてみましょう!

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不良対策の手順:7つのステップ(不良対策手法をすべて網羅、どこよりも詳しく解説!)

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品質改善、不良対策に関する手法は世の中にあふれています。
ところが、一つ一つ個別の手法を単発的に導入しても効果が上がるとは限りません。
「不良対策の手順:7つのステップ」は、不良対策手法をすべて網羅、どこよりも詳
しく解説しています!

実際に起こっている不良を緊急に止めなければならないのは当然ですが、自社の
レベル、能力に合わせた手法を体系的に取り入れて、品質レベルを段階的に上げて
行くような取組みが必要になってきます。
いきなり、レベルの高い手法に取り組んでも、消化不良を起こし、返って逆効果に
なってしまいます。

当社の「不良ゼロへの手順:7つのステップ」は、自社の置かれている現状の実力を
まず客観視して、そこから実現可能な内容から、段階的に「不良ゼロ」実現を目指
して取り組んでいく手法を取っていきます。

では、以下に「不良ゼロへの手順:7つのステップ」の概要を説明します。

ステップ1.自社の実力を客観視する
 ・日常の問題解決活動レベルを測る
 ・QMSの運用レベルを測る


まず、経営者や社員の品質に対する取り組み姿勢、ISO9000などのマネジメント
システムの構築内容と運用レベルを評価します。
これによって、どのレベルから対策をスタートするかが決定します。
 
ステップ2.品質管理の正しい理解と、自社の到達目標の設定
 ・品質管理の目的の明確化
 ・自社が目指す品質レベルの姿とは


扱う業種や顧客によって、自社の製品・サービスが実現しなければならない品質
レベルを決定します。例えば、加工精度は±0.1mmmなのか、±0.001mmなのかに
よって、設備や計測器は異なってきます。また、管理手順も複雑になってきます。
どこまでの品質レベルを提供するのか?これは経営トップの方針として明確にする
必要があります。

ステップ3.発生した問題を確実に解決する
 ・個別事象の真の原因追究
 ・二度と再発しない再発防止策とは
 ・なぜなぜ分析


このステップは、まだいわゆる「もぐらたたき」の段階です。
出た問題に対して対策を打つ。一般的に行われていることで、別に異常とは思わず
これが、品質改善活動、「カイゼン」と勘違いしている企業もあるくらいです。
ISO9000でいう「是正処置」に相当します。
もちろん、是正活動は疎かにはできませんが、ここを抜け出し、一つ上のステップ
に進歩しない限り、「不良ゼロ」達成は望めません。

ステップ4.工程設計
 ・QC工程表の作成
 ・工程FMEA
 ・ヒューマンエラー対策


ステップ4まで来ると、「もぐらたたき」ではなく、未然に問題のつぶし込みを
行う「予防処置」が形になってきます。
「形」はできている企業もありますが、中身が伴っていない場合も意外と多いの
です。FMEAは、規定でやることになっているから、体裁を整えるだけの企業も
多いのではないでしょうか?
工程の機能設計と、信頼性設計の考え方を、正しく理解する必要があります。

ステップ5.4M変動管理
 ・設計変更管理
 ・初期流動管理
 ・特殊工程管理
 ・機械設備管理
 ・人の管理
 ・材料部品の管理
 ・協力工場の管理


製造工程は、波風絶たずに整然と流れるのが理想ですがそうはいきません。
多品種少量生産では、製品の切り替えが頻繁に起こります。また設計変更も翻発
するでしょう。
4M変動をうまく管理するのは、並大抵ではできません。各社ノウハウの蓄積に
努めなければばらないところです。

ステップ6.見える管理
 ・管理図
 ・変更通知
 ・トレーサビリティー管理


問題発生の要因となる4Mの監視、結果のQCDの監視を行い、それを見える化する
ことで、どこに問題があるのかが顕在化します。
あらかじめ予想される4Mの変動に関しては、関連部門で情報共有を行う必要があり
ます。見える管理は、アクションを取るトリガとして重要な役割を担っています。

ステップ7.目指すQMS構築に向けて
 ・いかに継続的改善を続けるか?
 ・自社独自のQMSを構築するには?
 ・品質経営とは?


世の中に完ぺきなものはありません。
一度構築した「QMS:品質マネジメントシステム」も、たゆまぬ改善努力によって
より完璧なシステムにしていくことが求められます。
ISOの要求事項を満足することを目的としたシステムから脱皮して、真に自社の
目指すシステムは何かを考え、顧客に対してどのような製品・サービスを提供する
のか?そのためにはQMSはどうあるべきかを経営者をはじめ全社一体となって考え
追求していかなければならないのです。

「不良ゼロへの手順:7つのステップ」の詳細資料をご希望の方
不明点、実際に御社のお困りの内容についてお気軽にお問い合わせください。
 高崎ものづくり技術研究所 代表 濱田金男
  027-347-1738 または 090-6159-0808
  e-mail: k.hamada0923@gmail.com


ルールは組織のノウハウの結晶

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組織における決め事、ルールというのは、その組織のノウハウの結晶であるはずです。
過去に様々な問題や失敗を体験してきた結果、こういう時はこうしよう、これは決し
てしてはならないといったことが「ルール」として伝承されてきているはずです。

ところがルールの精度も上がらず、本来ルールとして受け継がれるべき大切な情報も
失われて、ろくでもないルールが残ってしまっている組織は、今後の成長は望めない
でしょう。

成長し続ける組織・チームを実現するために組織のルールは、以下の点を考慮して制
定し、定期的に見直しされるべきです。
・顧客視点の経営理念を掲げ、経営トップの意思が下位層の作業員まで伝わ
る仕組みを作ること
・経営目標から、ブレークダウンした部門別目標を作成、これを実現する方策を講じる
 仕組みを作ること
・仕事の基本ルールを定め、一人一人がこれを守ることが大切であることを周知徹底さ 
 せること
・組織間の横断的情報交換の仕組みを作ること(会議体、情報フォーマット等)
・組織の活動指標を見える化し管理する仕組みを作ること(管理グラフ、月報等)
・人材の育成、登用、信賞必罰の仕組みを作ること
・ルールの見直しを定期的に行う仕組みを作ること(少なくとも一年周期)



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社長が望む業務管理のしくみを作る

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毎日雑用に追われ忙しい社長!

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社長の思うように動いてくれない社員!

築き上げてきた会社が成長し、業務が増え、人も増え・・・

いちいち指示を出していたんでは仕事が回らなくなって来た!

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1人1人の社員の行動が把握できなくなって来た。

そんな悩みを抱えている社長さん!

解決する方法はたった一つ。

自分の右腕のようにコントロールできる、管理システムを

作ることです。


yjimage23P00ZUW.jpg

①組織

②仕組み(業務フロー・マニュアル)

③人材


これらを、社長の想いをこめて作り、育て上げる事です。

管理システム = マネジメントシステム ≠ ISO9000

間違っても、ISO9000のシステムは作らないでください。

このシステムは、決して社長の想い通りに動きません。

右腕のようにコントロールできる、管理システムを作るには?

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三現主義(現場、現物、現実)を定着化する

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 三現主義とは、現場、現物、現実という「3つの現」を重視する考え方のことです。
この「3つの現」を重視しなければ、製造現場のみならず、間接部門の業務においても
物事の本質を捉えることが難しいと言われています。

 工場などの生産現場で起きた、不具合品が見つかったときに、責任者が状況だけ聞い
てデスクの上で判断を下した場合、間違った指示を作業員に与えることがあります。
責任者自らが、不具合品が作られる工程(現場)を見て、不具合品そのもの(現物)を
見て、不具合品に起きている状況(現実)を見るという三現主義を重視すれば、より正
しい判断に近づくことできるといえます。

 この三現主義の徹底を図るために、社内で仕組み化を図ることが有効な手段と言えます。
頭では大変よくわかっているのにこれが徹底できないことも多いと思われます。色々と
要因はあると思いますが、例えば、
 1.元々そのような習慣がない
 2.情報技術が発達した
 3.現場が物理的に遠い
などの個々の理由は考えられますが、仕組み化することによって、それぞれの状況に応じ
た三現主義を徹底することが必要な事と思います。

【三現主義のしくみ化】
私達の業務の仕組みや行動の全てを、現場・現物・現実をベースに考えるのが三現主義で
あり、企業のの行動規範とすべきです。
 現場とは:問題が発生したその瞬間とその場所をじかに確認する
 現物とは:現物を5感で観察する、良品と不良品の現物での比較する
 現実とは:データに基づいた真実の分析
各業務マニュアルの中に、上記の三現主義に基づく行動を規定し、実行を第三者がチェッ
クする手順を組み込むことで、三現主義の徹底を図っていくことができます。

【必要な組織風土の醸成】
 三現主義という言葉はよく使われますが、意外と実行するのは難しいものです。日頃か
ら癖づけていないと、実際に現場、現物を見ようとしないものなのです。それはなぜか?
人は経験を積むと、その経験によって「勝手に推察」してしまう
ことが多いからなのです。特にベテランになればなるほどその傾向が強くなり、それに
よって重要な事実を見失う可能性が高いのです

これを防ぐには?
ズバリ、三現主義の風土を作るしかありません!
そして必ず
「現場をみたのか?」
「現物を持ってこい」
「実際の現実はどうだったのか?」
をみんなで確認し合う癖を、社内に醸成しなければ定着しません。

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用語解説:品質改善/品質対策/品質教育/経営品質はすべて人の問題に行きつく! 

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品質に関する用語解説集です。
品質管理/品質保証/品質経営/品質改善/品質対策/品質教育/クレーム/不良
/故障/故障モードなど・・・

● 品質管理とは?
品質管理とは、顧客の要求に合った品質の商品およびサービスを経済的に作り出すた
めの企業の一連の活動体系であり、トラブルが起きないようにプロセスを設計し、実
行すること。

しかし、人間は最初から完璧なプロセスは設計できない。またすでに出来上がった
プロセスは、改善する以外にないため、永遠に改善活動を続けることになる。

当初、製品の品質を一定のものに安定させ,かつ向上させるための管理を意味したが
TQM、ISO9000などの導入によって、QCDを含む、会社全体としての品質をマネジメ
ントする意味合いに広がっている。

● 品質保証とは?
品質保証とは、上記の品質管理が適切に行われ、かつ製品およびサービスの品質が
顧客要求通り適切に保たれていることを保証する活動のこと。
品質管理は、QCDの作り込み活動だが、品質保証はもっぱら品質だけの適合性を保証
する活動を言う。

● 品質問題とは?

2015年前半、大きく話題になったのはタカタのエアバック問題、東洋ゴムの免振ゴム
問題、ペヤングのカップ麺異物混入問題など、いづれの問題も、健康や生命に影響を及
ぼす危険があり、会社そのものの品質管理体制や、事故後の対応の仕方が問われ、社会
的信用を失墜するばかりか、企業の存続まで影響しかねない重大な問題となっている。

社会全体の安全や健康に対する意識の向上や、ネット社会での情報伝達のスピードの速さ
など、20年、30年前の価値観とは大きく異なってきているにも関わらず、企業側やお役所
の考え方や体制が時代の流れに追従できない状況になっている。

●クレームとは?
クレームとは、購入した商品・ サービスに意見や不満をもつ顧客が、それを提供した
企業に対して問題点を指摘したり 、苦情を述べたり、損害賠償を要求したりする行為。
または、その内容のことを言う。クレームの原因として
1.最初から機能そのものが満たされない
2.使い方によって機能が満たされない、けがや災害が発生する
3.使っているうちに機能が満たされなくなる
など。

●不良とは?
不良とは設計段階や製造・輸送過程の不都合により、機能上の欠陥ないし動作不良を起
こすこと。工業製品では、消費者の手元に渡った際に、仕様通りに動作する事が求めら
れる。これが消費者の期待を裏切って動作しない物がいわゆる「不良品」である。

これは消費者が期待するレベルで判断されるため、外装上のキズ・汚れなど、機能に
影響を与えないものに対しても、不良品扱いするケースが見られる。
精密機器などでは、例えば音質など、ある一定の性能許容内で機能する物のみを良品
としその基準以下であるものを不良品として扱うなど、ややその判断が難しい部分も
見られる。

故障/故障モードとは?
ある機器を買って使い始めてから数年過ぎてから、「断線」という事象と「機器が
動かない」という事象が把握される。前者を故障モード、後者を故障と呼び分ける。

つまり、停止、チョコ停、油漏れ、騒音・振動~というような機能障害が故障であり
ひび割れ、欠け、腐食、磨耗、曲がり、折れ、断線~などの物理・化学的な変化、
構造の破壊を故障モードと呼ぶ。

「構造の破壊」は部品の場合に限らない。組立品の故障モードも、「剥離、抜け、
緩み、詰まり、外れ」などの結合の破壊であり、「動かない、回転しない、伝わら
ない」などの機能障害は故障に分類される。

故障の原因は「製品の落下」や「経時変化」などのシステムに加えられる使用環境
を指し、これらの原因によって生じた破壊が故障モードであり、その影響が故障、
及び災害となる。

● ヒューマンエラー(ポカミス)
ヒューマンエラー(ポカミス)とは、人間が機械を使って作業する場合などで、
人間が行うべき作業を適切に行わない事により生じるエラーを言う。ヒューマンエ
ラーは多くの場合、「意図しないうっかりミス(ポカミス)」で、システムと「人
間の認知、行動」のミスマッチで起きる。
人間は、「認知」して「判断」し「行動」を起こし、そのいづれのステップでも
ヒューマンエラーは発生する。
① 認知ミス:誤認識/無知・理解不足
② 判断ミス:先入観/複雑処理/先入観
③ 行動ミス:故意/できない/習慣化/やりにくい

● ポカよけ
ヒューマンエラーは、人間はもともとミスを起こす生き物なので、いくら注意して
もある確率で発生する。そのことを念頭に、認知ミス、判断ミス、行動ミスが起き
にくい作業工程を構築しなければならない。

ポカよけ機構、治具の製作、機械化、自働化などでミスを防ぐ工夫をする事、また
どうしても人の作業で行う場合は、ミスの起きにくい作業方法や機械・工具などの
工夫を現場作業の実態をよく見ながら対策していかなければならない。

● 要因/原因とは?
要因とは、結果に対して影響が認められ、あるいは影響力があると疑われる事項の
事。要因のうち、影響力の強いもの、つまり管理する必要のあるものを主要因とい
う。
原因とは、主要因のうち、適切に管理されていないために不具合を引き起こしたも
のを言う。

● 真の原因/根本原因とは?
真の原因とは、不具合の結果と因果関係にある出来事の事であり、事実(データ)
に基づいて推定され、検証された因果関係を指す。つまり、その専門分野の固有
技術的な原因をいう。

根本原因とは、その不具合を招いた管理の欠陥を指し、人材の不足、設計審査の
未実施などで、これらの原因を放置すると、再び類似の不具合が発生する。つまり
どの不具合発生にも耐えられる汎用性のあるシステムを想定した場合の欠陥を言う。

● 暫定対策
お客様に迷惑を掛けないために、とにかくどんな手段を使っても不良を外に出さ
ないようにする目的で行う対策のこと。例えば、検査員を増やして検査を何重に
も行うことが一番手っ取り早い対策と言える。

● 恒久対策
二度と再発しないように根本原因に対して打つ対策のことを恒久対策と言う。
問題を三現主義で捉え、真の原因に対策を打つことで、その不良はなくなる。
例えば機械の故障は、機械を修理すれば良い。
ところが、なぜ機械が故障したのか?根本原因を突き止めなければ、また故障
が発生する。

故障の原因は、定期的に摩耗部品を交換する必要があったのに交換しなかった
とすると、定期メンテナンスのマニュアルの有無、担当部署、責任者は明確にな
っているか?などの仕組みに不備があった、など「仕組み」の不備が根本原因と
なり、この原因を問のどかなければ、同様の故障がまた発生することになる。

●固有技術と管理技術
問題の原因を究明し対策する場合、
固有技術とは、原因を調査して処置を講じて問題を解消する技術のこと。例え
ば、機械が故障したときは、原因を調べて、処置をして、継続的に使用できる
ように修理すること。

管理技術とは、管理システムの欠陥を調査して、根本原因を追究し、再発防止
を図ること。その故障が設計、購買、保全などのプロセスの欠陥に由来する、例
えば、設計基準のチェックシートに抜けがないか、FMEAは行われているか、設計
審査は行われているか等、二度と同様な問題が起きないようにすること。「

●是正処置/予防処置
是正処置とは、既に起こってしまった不具合に対して原因を追究し2度と同じこ
とがおこらないようにすること、再発防止を図ることをいう。
実際に行われる是正処置は、不適合を取り除くだけ、つまり「誤ったことを正し
く改めること」だけの処置で終わりにしている場合が多い。

予防処置とは、生産が始まる前にあらゆる不具合を想定し、対策を講じることを
一般的に言うが、これを行うことは困難が伴う。しかしながら防災活動や、品質
管理ではこの種の予防活動を目指している。
ところが、ISO9000では、必ずしもそうではない。何らかのトラブルが起きる兆
候が現れた場合に、その対策を講ずることを指し、プロセスの監視・測定を通じ
得られた危険情報に基づいて対策を講ずる活動を言う。

5W1H
物事が進まない、内容が不十分など業務の実行が徹底しないのは、誰が最後まで
責任を持って実行するのか、また具体的に何をどのように対策するのか不明確にな
っている場合が多い。

そして、本当に対策が終わって、その効果が出ているかどうかを、いつ誰がどの
ような方法で確認するかを明確になっていないために、次のアクションが取れな
い。いわゆる「やりっぱなし状態」に陥る。
PDCAのサイクルのそれぞれのステップで常に、5W1Hを明確にしながら進めるこ
とが必要。

● 4M/5M
機械加工による生産の4要素で、 Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)
Method(方法)を言う。
4Mの投入に対して、より高いアウトプットを得ることが製造業の目標となり、4M
に基づいた品質管理を4M管理と呼ぶ。不具合が発生した場合、この4Mのいずれか
が変化している事が多い為、企業では、その管理は必須事項として求められる。

5Mとは、4Mに検査、測定(Measurement)をプラスしたものを言う。
測定機器の精度、測定条件、測定方法など、測定機器や、測定者の技能によって、
測定データに「ばらつき」が発生し、製品の品質に影響するため、4Mと並んで
管理の対象にしている。

●三現主義
現場、現物、現状の三つを指し、机上ではなく現場に足を運んで、原因追究や対
策を行うことが重要だ。
実際の原因追求が甘いのは、不良の現物を観ていない、現場の状況を自分の目で
良く確認していない場合が多い。頭で原因を創造してしまうと、ポイントがずれ
た対策になってしまう。

●なぜなぜ分析

品質管理で、不具合の原因を突き止め、対策する場合に使用する管理ツールをい
う。なぜなぜ5回繰り返すと言うが、5回の必要性の根拠は特にはない。管理シス
テムの欠陥を調査して、根本原因を追究し、再発防止を図る目的で使用する。
固有技術的な因果関係を探る場合には使用しない。


●特性要因図

特性要因図とは、特性(管理の成果)とそれに影響する要因(管理すべき条件)
またはトラブルの原因候補を系統的に並べたもの、またはツリー図、系統図に
表したものを指し、トラブルの予防目的、または実際に起きたトラブルの原因
追及に使用する。つまり予防活動用と、是正活動用の2種類が存在することに
なる。

●QC工程表
QC工程表とは、各工程ごとの要因の管理・点検、および特性の測定・検査手順
を詳細に規定したもので、事前にトラブルを予防するためのツールのこと。

QC工程表の各工程(作業)ごとに以下を規定する。
 管理・点検項目(作り込み):設備/人/材料/作業方法/点検方法
 品質確認(流出防止):特性値/検査方法/測定機/記録/検査者

●FMEA
FMEAは、もれなく故障や災害を抽出すための手法で、想定外が生じないよう
故障モード(構造破壊)を列挙して、そこから故障や災害を全て顕在化する
追跡法のこと。

新しい技術、製品、工程で起こる故障を予測することは容易でなく、「想定
外」の危険が常につきまとう。FMEAは、この「想定外」の故障や災害を抜け
漏れなく予測し、十分な対策が行われたかどうかを定量的に判定するための
手法ないし活動。

その「抜け漏れのない予測」を容易にするために採用されるのが、「故障モ
ード」の概念で、FMEAは故障モードと影響の解析であるから、例えば、ある
製品で使われている「ねじ」がもし緩んだら、その故障モードが、どんな結
果を招きかねないか?単に、ガタガタと音がするだけか、ガスが漏れて爆発
する危険があるか、操作中に怪我でも負う危険があるか~というような影響
を解析することである。

何故に「故障モード」の考え方を用いれば、故障の予測が容易になるか? 
それは、故障・災害が潜在的(予測困難)であるのに対し、故障モードが顕
在的であって抜け漏れなく予測できることにある。

●工程FMEA
工程FMEAとは、工程設計の信頼性を評価するための手法。
工程とは、設計工程、資材発注工程、製造工程など、全ての業務(手順、方法
、処置)を指し、十分な機能と信頼性を工程設計で付与しなければならない。

機能とは、工程が生み出す結果(品質Q、納期D、コストC、安全S、環境保全E)
を指し、信頼性とは工程が壊れないこと、つまり工程指示に対する違反がない
ことをいう。

工程の内容として定めた設備、条件の段取り、作業方法などの指示は全て構造
であり、指示違反は、全て故障モードとみなす。FMEAは故障モードと影響の解析
であるから、例えば、工程の指示違反(故障モード)が、どんな結果を招きかね
ないか?信頼性が十分かどうか、FMEAによって評価する。

●FTA
FTAとは、故障、または予防しなければならない重大事故について、その発
生頻度(ないし確率)を計算する手法をいう。

FTAの一般的な手順は以下の通り。
•起こしてはならない事象(トップ事象)を、FT図の最上位に置く
•第1次要因事象を列挙し、さらに第2次要因以下、因果関係を展開し、最下位に
 基本事象(直接に確率を見積る事象)を列挙し、それぞれの確率を見積もる
•そこから逆に確率を集計(加算、または、乗算)し、トップ事象の確率を求める
•下位事象A、Bなどが1つでも起きれば上位事象が起きる場合は、Aの確率とBの
 確率の加算値をもって上位事象の確率とする
•下位事象AとBが同時に起きるときに限って上位事象が起きる場合は、Aの確率と
 Bの確率の積をもって上位事象Xの確率とする
•下位事象Aが、条件事象Bが起きている時に起きれば上位事象が起きる場合は
 制約ゲートを用い、その横に条件事象を、下に下位事象を配置する
•トップ事象の確率が過大なら、確率が最大のルートに対して対策を講じ、トップ
 事象の確率が十分に小さくなるまで繰り返す。

(作成中)
●品質工学(田口メソッド)

●機能設計 デザインレビュー

●信頼性設計 信頼性評価

お問い合わせ

ものづくり セミナー開催・新聞雑誌等メディア掲載一覧

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ものづくり セミナー・新聞雑誌等メディア掲載内容(高崎ものづくり技術研究所)

■ セミナー
「製品不良防止のための実践的アプローチとその活用事例」(仮称)
対    象: 関連部門担当者
開催予定日時: 2015年7月16日(木)10:30~17:30
会    場: 【東京】日本テクノセンター研修室
        (東京・西新宿:小田急新宿第一生命ビル22F)
定    員: 30名 

クレーム対策の基礎と再発防止への活用およびその事例
http://www.j-techno.co.jp/seminar/ID51QD78M0T
対    象: 関連部門担当者
開催予定日時: 2015年6月11日(木) 10:30 ~ 17:30
会    場: 【東京】日本テクノセンター研修室
        (東京・西新宿:小田急新宿第一生命ビル22F)
定    員: 30名 


■ メディア掲載
近代中小企業 2015年 6月号(月刊誌)
お米を大切にする日本人の心を捉えた新商品「オコメール」開発秘話



日刊工業新聞 2015年 4月9日(木)朝刊
 モノづくり革新のススメ

 現状を変革する人材育成せよ!(記事ダウンロード:0409朝刊.docx

月間北國アクタス 2014年12月号
 中国暮らしは命がけ
 北陸の企業戦士が語る 衝撃の日常と自衛策








「強い工場作り」計画書(提案例)

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「強い工場作りプラン」は、経営トップの「将来こんな工場にしたい」と言う強い
願いと、それぞれの工場の実情を調査・診断を行います。
次に「強い工場作り」計画書(提案書)を作成します。そして、その案につて会社
トップの方の方ととよく話し合い、調整を行った後、実際の改善活動に移ります。

では、「強い工場作り」提案書とはどのようなものか、実際の例を見てみましょう。
以下に他品種少量生産工場の一個流し生産を目指した「強い工場作りプラン」の例を
示します。
無題.jpg

無題1.jpg

無題2.jpg

無題3.jpg

上記のような計画書は、企業ごとに診断を実施し、最優先の課題は何かによって、
具体的に計画を立案します。企業のトップとの整合を行い、承認を得たうえでス
タートします。
通常は半年から1年計画で改善を実施します。


何事もネックになっている部分から一つ一つ確実に対策していかなければなりません。
また特効薬はどこを探してもありません!!

    <strong>まず、何をすべきか?  ・・・<こちらから

コンサルタントをうまく活用する方法

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どうも、コンサルタントの言うことは一般論で、表面的すぎると思っている社長さん
も多いと思います。もちろん、このような場合、コンサルの力不足という面もあり、
また得意分野と不得意分野も当然あります。

経営コンサルタントの特徴は社外の第三者であることです。
社内からは自ら変えることは難しい社内に満ちている一種の淀んだ空気を刷新する
指摘が持ち味ですが、他人の言葉に耳を貸したがらない自信満々のオーナー社長と
はそもそも相性がよくないのかもしれません。

それと、社長に「活用する意思」がなくて役立たないという場合が少なくないと感
じます。社長自ら自社の強みと弱みについて語り『ここをいつまでにこうしたい』
と具体的なオーダーを出すことです。これがないと、冒頭の一般論、表面的な内容
しか出てこないのです。

高い顧問料を払っているのなら、コンサルに使われて、いいお客さんになってはダメ
です。

このように、中小企業の社長は経営コンサルタントを活かし切れていないケースが
実に多いのですが、経営の基本的な部分で道に迷いがちな中小企業ほど、コンサル
がもっているノウハウが役に立つの場面も多いと思うのです。ポイントとしては
「活用してやろうという積極性」と「意見に耳を傾ける素直さ」の両面が必要と思
います。そうすれば、コンサル側も、親身にこの会社を良くするため、手助けして
あげたい、また社員と一緒に汗をかいて全力で向かうことができるのです。

コンサルタントを活かすも殺すも社長次第だと思います。


何事もネックになっている部分から一つ一つ確実に対策していかなければなりません。
また特効薬はどこを探してもありません!!

    <strong>まず、何をすべきか?  ・・・<こちらから

お客様からのご質問と回答

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当社ホームページを見て、お問い合わせいただいた内容と回答を紹介致します。

Q1 中国、**市の電子部品工場で働いています。
  この度、信賞必罰制度を導入しようと思っています。
  一番難しい評価制度の作成についてお伺いしたいと思います。


A1 私がかつて在籍しておりました広東省の日系工場で実際実施した
内容も含め、ご説明したいと思います。

社内のモラルアップ、やる気を引き出すには信賞必罰制度は有効な手段
と考えられます。

ただ、この制度と連携した形で、教育・訓練制度、認定資格制度、人事評価
制度との連携が不可欠です。
そして、何よりも工場責任者が、この工場で必要とする人材像をまず明確に
全社員へ発信することが大切です。
何をすればほめられ、何をすれば罰せられるのか?よく理解してもらうことが
第一ステップです。

次に、業務に必要な技能資格制度を設けます
外観検査員、測定検査員、半田作業者、組立作業者、多能工などの資格
要件、必要人数を明確にし、教育訓練を実施し、資格者として認定します。

次に、人事制度として、資格制度を位置づけ、資格者に対する手当の額を決めます。
作業違反、ミスによる不良流出は原点とし、一定点数に達すると資格をはく奪手当
も支給しません。
但し、敗者復活制度として、一定の教育訓練を受け、合格に達すれば、元の資格を
再度得ることができます。

他の模範となる作業の出来栄え、ミス流出を未然防止などの功労者は表彰、金一封
を授与します。毎月一回全体朝礼等で工場長が全員の前で授与し讃えます。

これらの評定は、感覚で行うのではなく、ミスによる不良の発生、流出件数、不良が
後工程へ流出するのを防止した件数などを毎日、現場監督者が記録掲示する日常管理
が基本になります。

一般作業者のみならず、管理・監督者についても適用します。
管理監督者の役割として、QCDの改善、部下の教育などの項目を設けて評定します。
部署ごとに年度改善計画を立案させ、その実行の進捗度を毎月確認します。

あらかじめ主任、係長、課長、工程師などの役職名と、手当ての金額を決めます。
課長職でもA級,B級,C級などの段階を設け、手当てに差を付ける場合もあります。
管理・監督者は、トップが、一定間隔で一人一人面接して動機づけを行い励まします。

整理すると
・トップが工場の将来形を描き、それに向かって共に進むことのできる人材像を描く
・人事制度として資格制度、役職制度を決める、給与、手当の額を決める
・教育・訓練制度により資格取得を推進する
・信賞必罰により、資格者のレベルを向上させる
・表彰制度を設ける
・管理・監督者にはノルマを与え、実績を評価する
・面接による動機づけを行う


Q2 中国の電子部品工場の工場監査を引き受けることになりました。
特にクリーン度とESDが重要です。
チェックシートなるものがあれば参考にさせてください
よろしくお願いします。


A2 「特にクリーン度とESDが重要です。
チェックシートなるものがあれば参考にさせてください」


とのご質問ですが、あいにくチェックシートは一般的な工場用の
ものしか、持ち合わせていません。
(但し、有料とさせて頂いております)

そこで、下記の内容を参考に作成して頂くようお願い致します。

クリーンルームに関して
・クリーンブースの管理規準の有無
 記載内容
  ・ブースの起動、停止の手順
  ・入室制限、持ち込み禁止品
  ・入退室の手順
  ・作業着
  ・製品の取扱い、保管、運搬方法
  ・清掃手順
  ・設備点検手順
  ・清浄度点検手順
  ・異常発生時の処置
  ・記録の管理
  ・クリーンブース管理チェックシート
   クリーン度、温湿度、清掃、差圧、設備点検

ESDに関して
・クリーンブースの管理規準の有無
 記載内容
  ・作業者
   静電対策作業服、靴、アースバンド使用方法
   入室時の静電気チェック
  ・設備
   接地抵抗
   作業台、静電マット、床の静電塗装
   イオナイザー
   温度湿度管理
  ・製品
   取扱い、保管、運搬方法
  ・治工具
   半田ごての接地
   運搬車の接地
  ・管理記録
   清掃、作業者静電気チェック、帯電計によるチェック
   アース導通チェック

各監査とも、管理規準、チェックシートが整備されており運用が守られて
いることが重要となります。
人、設備、環境、測定、方法、製品の5M+1Eに分類して考えると
漏れがなくなると思います。

簡単な内容で、申し訳ありませんが、私の過去の経験から
内容を整理しましたので、参考にしてください。


Q3 4M変動管理の詳細手順説明書を申し込む(無料)
 金型、成形工場で働いており。5S活動を実施しておりますが、
 20年の垢が取れません。特に長くいる人が率先して対応してくれない:。


A3 「金型、成形工場で働いており。5S活動を実施しておりますが、
  20年の垢が取れません。特に長くいる人が率先して対応してくれない」

  とのことですが、具体的にどのような課題があり、何が問題に
  なっているか?
  QCD、または4Mで分類して教えて頂ければ、参考になります。

  せっかくお問い合わせいただきましたので、今回に限り無料で
  出来る限りのお答えはさせて頂きます。


Q4 初めまして、***と申します。
   中国の浙江省紹興にて小物家電品を生産・仕入れしております。
   品質管理について中国での経験をお借りしたく連絡するところです。
   工場へ定期的に訪問して頂いて、ご指導をお願いしたいです。
  よろしくお願い致します。


A4 ご依頼の件承知いたしました。


Q5 人材育成・多能工化の方法を知りたい
   製缶業の会社です。
   今まで場当たり的な新人教育でした。
  計画的な教育を行いたく資料請求させていただきます。


A5 「人材育成・多能工化の方法を知りたい」とのお問い合わせについて
  お答えいたします。


  以下は人材育成の具体的なマニュアル例です。
  http://perfectmanual.seesaa.net/article/416092176.html
  人材育成の目的、実施方法が盛り込まれていますので参考にしてください。

  多能工化については、下記のコラムを参照ください。
  http://factorysupport.seesaa.net/article/408488720.html
  多能工と言っても、直接業務にとどまらず、間接業務についても多能工化
  が必要になっています。

  間接業務は実態が見えにくく、人に依存しがちです。
  業務フローを作成し、見える化し、だれもが業務ができるようにすることで
  非効率を解消しなければなりません。

  いづれにしても、トップの描く、「求める人材像」の明確化と、それを理解した
  上で、自らが成長しようとする社員の自己啓発の自覚をいかに持たせるか
  意識づけが大切になります。

  そして業務のしくみの中に、いかに教育要素を持たせるかが、各社工夫の
  しどころです。
  朝礼、会議、司会や書記の当番制度、3分間スピーチなどの中で、テーマを
  決めて教育の場も兼ねて実施するようにします。

  多能工については、どのような業務を誰を対象に多能工化したいのか?
  もう少し具体的に的を絞られ、ご検討ください。そのうえで、不明点が
  あればご連絡ください。

  教育計画書の作り方、また教育記録、人材マップの作り方など研究され
  また不明点の内容は、お気軽にご連絡ください。
  簡単な内容説明ですが、ご了承をお願い致します。


Q6 製造委託先が工場を移動するとき(4M変動)、新旧変わりなく品質を
  保たれているというエビデンスとして、どのような管理データを提出
  させればよいか知りたいのですが。

A6 「製造委託先が工場を移動するとき(4M変動)、新旧変わりなく品質を
  保たれているというエビデンスとして、どのような管理データを提出させ
  ればよいか知りたいのですが。」という内容ですが、

  まずは、ご自分の目で移動後の委託先を確認することをお勧めします。
  5M+1Eの観点で、チェックリストを作成し工程そのものが問題ないかどうか
  を確認します。
  改善が必要な項目があれば、それを実施、改善報告書を提出させます。
  一般的には、人が替わることによって作業のばらつきが出ないかどうかです。
  作業者の技能や熟練度などの確認、教育の実施内容などを特に良く確認
  します。

  次に、実際の製品の出来栄えの確認ですが、これもチェックリストを作成し
  出荷前に確認させます。同じチェックリストを自社受入部門で確認します。
  寸法、外観、機能など、通常の検査項目に追加して確認するようにします。

  詳細な状況が不明なため、一般的な回答になってしまいましたがお許し
  ください。


Q7 4M変動管理の詳細な資料が頂きたいです。

A7 「4M変動管理(変化点管理)の詳細資料」ということですので
  資料を添付いたしました。
  ご確認のほどよろしくお願い致します。


  一般的な考え方を解説していますので、5M+1Eまで範囲を広げられ
  管理項目、管理方法をお考えになられると良いと思います。

  業種、ご担当されている具体的な内容によって項目、方法も明確
  になりますので、もしまた不明点があれば、具体事例で問い合わせ
  頂ければと思います。


Q8 はじめまして  静岡県浜松市にあります小さな会社に勤めている
  ものです。4M変動の変化点を管理することは、聞いてはいましたが
  実際に全体のマニュアル体系(手順)がありません。どのように
  作成して行ったらいいのかわかりませんので説明書を送付していた
  だければと思います。よろしくお願い致します。


A8 お問い合わせいただきましてありがとうございます。
 「4M変動の変化点を管理するマニュアル体系(手順)について
 資料」という内容ですので、該当資料を送付致します。
 不明点はお気軽にお問い合わせください。


Q9 工業用部品の寸法間違いの対策で困っています。
  商品のピッキングには指差し確認をするのが基本手順ですが
  退職者が続き、人数不足でのピッキング作業となり
  時間の余裕が無く焦りから指差し確認を怠ってお客様にご迷惑をかけて
  しまいました。
  いかなる時も焦らない方法と対策欄に、指差し確認を怠らないベストな
  方法がございましたら教えていただきたく思いますので宜しくお願い
  いたします。


A9 文面からだけですと、全体の状況が良く見えませんが
  工業用部品の梱包時(発送時)に寸法の違うものが混入してしまう
  という意味でしょうか?


  どのような目的で、何の作業をしているときにミスが起きるのでしょうか?
  具体的に教えてください。 

  またミスが起きる原因として
  ・退職者が多く、人手不足
  ・指差し確認が忙しさのあまり徹底できていない
  の2点を挙げられておりますが
 「人出が不足」、「忙しいから」はお客様に対してミスの理由にはなりませんね。

  どこの企業でも、人はたくさんいませんし、暇な会社はありません。
  経営者のお立場でしたら、もっと「仕組み」の工夫が必要かもしれませんね。

  ・トヨタ式の「ポカよけ」・・・だれが作業してもミスを起こさない工夫
  ・新人を即戦力として仕事に就けるための教育訓練方法・教育ツールの工夫
  ・作業を人に寄らず、機械化を検討する

  一般的な回答で申し訳けございませんが、具体的な状況が解ればもっと
  核心をついたアドバイスも可能と思います。


Q9-2 回答ありがとうございました。
  昨夜は頭がいっぱいで、説明不足で申し訳ございません。
  ※商品のラベル表示と中に入っている商品の寸法違いです。

  お客様より注文を頂いた後、事務員より
  商品のラベルと納品書が商品課に届き
  ラベルを元に商品をピッキングし
  机上で商品の表示とラベルの表示を指差し確認した後
   商品を梱包します。

  その後、梱包した商品と納品書の照合をし
  お客様に発送しますが...
  梱包された商品の中身は目視で
  確認は難しく、商品を梱包する際に
  指差し確認で対策をとっていましたが・・・確認行為の形骸化?
  確実に確認をする対策を考えています。

  今までは、商品をピッキングする前に
  表示ラベルに印鑑(商品を梱包した人)をまとめて捺して
  から商品をピッキングしていましたが、今後は指差し確認をしてから
  印鑑を捺して”確認を確実に行う”という対策で検討していますが
  他に、確実に確認作業を怠らない対策がございましたら
  アドバイスをお願いいたします。


A9-2 「今後は指差し確認をしてから、印鑑を捺して”確認を確実に行う”という
  対策で検討していますが・・・・」

  とありますが、手順が増えて作業者の負担が増加するだけではないかと
  思われ、ミス防止効果はほとんどないと推察致します。

  人間はどんなに注意しても、必ずミスを起こすということを前提に対策を
  考えなければなりません。
  いくら作業者に注意喚起しても、長い時間集中することはできませんし
  なにか流れを乱す要因が発生すると、そちらに気を取られてしまいます。

  ではどうすればいいか?
  「ポカよけ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、作業ミスを防止
  する仕組、装置のことを指します。

  ちょっとした工夫で、お金を掛けずに簡単な治具やセンサーなどにより
  部品を間違えずにピッキングする方法を考えると良いと思います。

  作業の詳しい手順や部品の形状(寸法)の違いが具体的に分から
  ないので「ポカよけ」の具体的な方法はご提案できませんが、部品を間違
  えると、アラームランプがついて警告するなどの方法が考えられます。

  ご要望があれば、御社にお伺いして現物、現状を見させていただき、
  具体策を講じることも可能ですが、その時はご連絡ください。
  以上ご検討をお願い致します。


Q10 工場監査の具体的な内容が知りたい

A10 ご質問の「工場監査の具体的な内容を知りたい」
  についてですが、まず、監査の目的や、その対象によって、監査の内容は
  大きく異なって来ると思われます。


  そこで、以下の手順で準備を進めます。
  ●監査の目的別に分類
  1.新しく協力企業を開拓したいので経営状態を確認したい
  2.新製品の立ち上げを行うための製造工程はその製品の製造に適合しているか
  3.不良発生時の再発防止策の確認する
  4.量産開始後、工場の環境、作業方法や品質に問題ないかを確認する

  ●監査方法による分類
  1.iso-9000や14000のマネジメントシステムに沿った監査
  2.商品の規格や、製造手順書に沿った製造工程の監査
  3.工場設備や機械装置などの基準、法律に沿った監査
  4.両社間の契約内容に適合しているかどうかの監査
  5.独自監査項目に沿った監査
 などです。

  **様の意図されている工程監査はどのようなものでしょうか?
  事務的な通り一遍な監査はあまり意味がありません。
  目的を明確に、監査内容も絞り込んで実施されることをお勧めします。

  目的を明確にされたなら、監査チェックシートを作成します。
  チェックシートは、あらかじめ、監査を行う相手に送付し、準備してもらうと
  時間が節約できます。

  実際の監査では、項目の1項目について、現場、規定書、手順書、記録類
  を確認します。決まり事と、実際の現場や記録が一致していることを確認します。

  簡単な説明で申し訳ありませんが
  監査対象、目的などをまず明確にすることから検討されてはいかがでしょうか?
 以上ご検討よろしくお願い致します。
 その他何かご不明な点がございましたら遠慮なくご連絡ください。
  今後ともよろしくお願い致します。


Q11 精密機械の部品について
   加工部品
  社内加工部品
  外注加工部品
  不良品を無くす方法を教えてください。


A11 「不良対策方法の詳細資料が欲しい」についてですが
  資料は準備していませんが、私の今までの経験から、いくつか提案
  させて頂きます。

  かつては、私自身、自社内および協力工場の品質問題にだいぶ悩まさ
  れました。**様の心中お察しいたします。

  あくまで一般論としてですが不良対策の手順としては
 1.不良内容の層別を行います(現状把握)
  どのような不良が多いのか?
  層別の方法はいろいろあると思います。
 ・部品別
 ・設計問題/製造問題
 ・作業者の問題/機械の操作、保守などの問題/検査の問題(4M)
 ・どこの外注が一番不良が多いか?

2.層別で絞り込みを行い、不良の一番多い項目から原因を追究して、対策
  を進めます。
 ・三現主義で事実を正しく把握する(自分の目で、現物、現場を看ることが重要)
 ・一番重要なのは、流出させない事、市場に不良を出さない事
 ・手っ取り早い方法は検査を強化することです。(選別)
 ・但し、検査は手間と費用が掛かるので、あくまでも暫定手段です。

3.4Mで対策
 ・原因を取り除くためには、人、設備、加工方法などの複数の項目で対策します。
 ・人に注意する、教育するなど、特定の個人の原因にしてはいけません。
 ・あくまでも仕組みのまずさの観点で対策を進めます。
 ・人の日常の教育訓練/設備の点検・保守手順/外注管理の手順・・・

  不良を根絶することは、難しいのですが、出た不良を解析して対策すると言う
  従来のモグラ叩きの改善方法から、事前に不良や故障が起きない「製品設計」
  「工程設計」など、これからは上流工程の品質管理に重点を置くような仕組み
  を作っていくことが重要と考えます。

  世の中には、成果の上がらない間違った品質管理・間違った改善活動が横行し
  ています。
  もぐらたたきをやめ、予防活動を主体とした正しい品質管理の考え方にシフト
  しない限り市場での信頼失墜、しいては企業生命を絶たれるという厳しい現実
  が待っています。

  もし、具体的な内容に沿って改善活動を、実施されるのであれば、ぜひご協力
  させて頂きたいと考えております。


Q12 中国の工場で、工程内の不良を減らすにはどうしたらいいか?
  検品現場に行けない場合、第3社に検品により不良を無くす
   ためにどのような指示したら良いでしょうか?

A12 1.中国の工場で、工程内の不良を減らすにはどうしたらいいか?
  2.第3社に検品により不良を無くすためにどのような指示したら良いでしょうか?
  というご質問ですが、以下のコラムを参照してください。
   中国の工場で、工程内の不良を減らすにはどうしたらいいか?
  
  次に、具体的な対応ですが、工場は中国のどちらにありますか?
  またどのような商品を、どのくらいの数量製造されているでしょうか?

  1、2共に、基本的には弊社中国法人にて対応が可能です。
  1については、直接工場へ出向いて品質指導、検査の強化等の対策を講じます。
  2については、検品のみの作業を実施致します。

  詳細については、可能であれば直接お会いしてご相談させて頂く様お願い致します。
  以上、ご連絡をお待ちしております。


Q13 PDCA改善活動導入プログラム資料請求

A13 早速、「PDCA改善活動導入プログラム資料」というご希望ですので、資料を
   添付致しましたのでご確認ください。

  この資料は、ある企業様説明用に作成したものを一部編集し直したものです。
   まずカイゼンサイクルを回すまでに、導入期間として最低3か月程度は必要かと
   思います。
  もし、興味があれば、お気軽にお問い合わせください。


Q14 現在私の会社では不良率が0.5~0.6%と慢性不良や大量不良がずっと続いて
  います。入社して6年目になるのですが不良率、目標0.3%をずっと達成できず
  現在も目標0.3%のままで、ゼロを目指していないのも恥ずかしいほどです。

  不良対策も何を分析するわけでも何らかの手法を用いるわけでもなく思いつ
  いたことを闇雲に改善し案が尽き放置となってしまっているものがほとんどです。
  労働組合の執行部に不良をゼロにする仕組み、枠組みを作り会社側に提案し
  て欲しい!と頼み込みましたが、私も何か具体案があるわけでもなく、例えば
  トヨタ生産方式などを勉強してはどうかと提案しましたが帰ってきた言葉は
  「ウチは大手とは違う、大手は…」という感じです。
  まずは自分で勉強したく、ぜひ詳しい資料などあれば頂けたら幸いです。
  宜しくお願いします。


A14 社内の課題について問題意識を持ち、業務に前向きに取り組んでおられる
  様子が良く理解できます。

 
  「不良率が0.5~0.6%と慢性不良や大量不良がずっと続いています」
  「不良対策も何を分析するわけでも何らかの手法を用いるわけでもなく思い
  ついたことを闇雲に改善し案が尽き放置となってしまっているものがほとんどです」

  とありますが、まず問題の背景を教えてください。
  ・どのような業種のどのような製品を製造されているのでしょうか?
  ・それは、自社で設計され、自社で製造されているでしょうか?
  ・不良は、設計不良、製造不良、またどのような内容の不良が多いでしょうか?
  ・同じ製品を大量に製造されている印象を受けますが製品のロットサイズは
   どれくらいでしょうか?
  ・**さんご自身はどのような業務をされているでしょうか?

  何から解決していけばよいか?
  たぶん一番の問題は、社内の体制ではないでしょうか?
  不良を起こさない設計の「作り込みの仕組み」、「ミスを発生させない仕組み」
  「ミスを流出させない仕組み」など、品質保証に関わる仕組みの見直しと、
  仕組み通り実施する社内風土づくりが必要ではないかと推察します。

  その次に必要になるのが、手法の導入です。
  トヨタ生産方式と言っても、内容は幅広いのですが、品質に直接関係がある
  方法としては、「ポカよけ」「自働化」などのミスを発生させない工程の改善、
  「多能工化教育制度」などは部分的に導入が可能と思います。

  製品や、工程の設計ミスを防ぐには「デザインレビュー」の実施、信頼性設計
  の手段としては「田口メソッド」、信頼性評価の手段として「FMEA」の導入など
  が考えられます。

  製造ラインでは「4M変動管理」により、事前に不良発生を予知して対策を講
  ずるなど様々な手法が考えられます。
  生産ラインに設備が多い場合には、「TPM」の導入が有効です。

  どれを優先して対策を実施していったら効果が上がるのかは、企業によっても
  異なります。労働組合執行部に相談してもおそらく解決しないでしょう。

  このような経営にも関わる重要事項は上司あるいは、経営層に相談、提案す
  べき内容と考えられます。

  資料を欲しいとのお問い合わせですが、問題・課題が何なのかが、まだ漠然と
  していますのでもう少し優先順位を付けられ、一番なにが問題なのかを絞り
  込まれた上で再度ご連絡を頂ければと思います。

  もし、良くわからなければ、現在どんな製品でどんな問題が起こっているのかの
  実例を具体的に教えて頂ければと思います。                             宜しくお願い致します。


Q15 現在工場長をしております
  工場長になり1年がたち、
  より良い工場にするため
  社員に対しての環境づくり、
  教育はどのようにすればいいかを日々考えています。
  御社の資料を参考にさせていただきたく、お問い合わせをしました。
  よろしくお願いします。


A15 「より良い工場にするため社員に対しての環境づくり、
  教育はどのようにすればいいかを日々考えています」


  とのお言葉。工場長として、社員の教育の重要性を認識され
  前向きに対処方法を考えていらっしゃるご苦労をお察しいたします。
 参考に以下の記事を紹介いたします。
 ■多品種少量生産時代の人材教育
  http://factorysupport.seesaa.net/article/408245644.html

  解説記事は、一般論であり、御社独自の市場、顧客状況など
  置かれた環境に応じた教育ニーズがあると思われます。

  詳しい内容について、ご説明が必要な場合はお気軽にお問い
  合わせください。

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ルールは組織のノウハウの結晶(業務改善を支援する高崎ものづくり技術研究所)

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組織における決め事、ルールというのは、その組織のノウハウの結晶であるはずです。
過去に様々な問題や失敗を体験してきた結果、こういう時はこうしよう、これは決し
てしてはならないといったことが「ルール」として伝承されてきているはずです。

ところがルールの精度も上がらず、本来ルールとして受け継がれるべき大切な情報も
失われて、ろくでもないルールが残ってしまっている組織は、今後の成長は望めない
でしょう。

成長し続ける組織・チームを実現するために組織のルールは、以下の点を考慮して制
定し、定期的に見直しされるべきです。
・顧客視点の経営理念を掲げ、経営トップの意思が下位層の作業員まで伝わ
る仕組みを作ること
・経営目標から、ブレークダウンした部門別目標を作成、これを実現する方策を講じる
 仕組みを作ること
・仕事の基本ルールを定め、一人一人がこれを守ることが大切であることを周知徹底さ 
 せること
・組織間の横断的情報交換の仕組みを作ること(会議体、情報フォーマット等)
・組織の活動指標を見える化し管理する仕組みを作ること(管理グラフ、月報等)
・人材の育成、登用、信賞必罰の仕組みを作ること
・ルールの見直しを定期的に行う仕組みを作ること(少なくとも一年周期)



何事もネックになっている部分から一つ一つ確実に対策していかなければなりません。
また特効薬はどこを探してもありません!!

    <strong>まず、何をすべきか?  ・・・<こちらから

工場の生産性向上は間接部門が握っている(業務改善を支援する高崎ものづくり技術研究所)

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間接部門の生産性については、製造業では、あまり議論されませんが、実はモノ
づくり工場の生産性は、間接部門が握っていると言っても過言ではないのです。

1.低い日本の労働生産性
日本生産性本部によれば、日本人の1人あたり労働生産性は、経済協力開発機構
(OECD)加盟国34か国中、21位。ここ20年以上、先進7か国では最低レベルの
状況が続いているのだそうです。

日本人の生産性が、2位のアメリカの3分の2に過ぎないと聞くと、「なぜ?」と
感じる人も多いと思います。いくら生産現場の業務の効率化が進んでも、営業
部門や工場の購買部門、生産管理部門などの人に聞くと、毎日残業しても仕事が
終わらないどころか溜まっていくばかり、と嘆く声も聞かれます。

2.間接部門の仕事の特徴
日本では、1人1人が長時間、沢山の仕事をこなして評価される文化が、まだ
根強く残っている。
また、社員数が増えない最近の職場は忙しく、後輩をじっくり育てる余裕も
無いため、先輩たちは「自分でやった方が早い」となってしまい、若手のスキ
ルは伸び悩んでいます。

「スキルがない若手には任せられない」と、中堅層はさらに仕事を抱え込み
学びのチャンスがない若手は、効率的な仕事の方法が分からず、結局みんな
でダラダラ残業。そんな悪循環が、職場の「生産性」を低下させているのです。

一部の社員だけが仕事を抱え込むのは、これ以外にも原因があります。
組織、チームとして仕事を分担する、「組織の力で仕事をする」という意識が
薄いためです。

他人に初めての仕事を委ねるのは、時間もかかるし、面倒なことです。
それでもチーム内に「自分と同じ仕事ができる人」を増やすことは、長期的に
みれば全体の経験値を上げることにつながり、さらに、「自分でやった方が」
と仕事を抱え込んでいては、今後も同じような仕事を全部自分でやらなければ
ならず、組織としての能力を十分に発揮できない事になり、生産性も向上しま
せん。

3.間接部門の業務改善
本来、「その人にしかできない仕事」というのは、そこまで多くないはずであ
って、それを、この人がいないと仕事が回らないと言うのは、組織マネジメント
の怠慢というしかありません。

では、間接部門の業務をどのように改善し、効率化を図って行けばいいでしょ
うか?

業務効率化の手順は(1)~(6)となります。
以下にその詳細を説明します。
(1)業務の棚卸
(2)業務の明確化「見える化」
(3)業務改善チームの結成
(4)改善計画立案(達成すべき指標設定)
(4)業務フロー、マニュアルの作成
(5)運用と課題抽出
(6)フィードバックと更なる改善


業務の棚卸とは、間接部門業務に対して、業務を全て書き出しその構成を整理し
一つひとつの業務に対して業務目的は何か、何時間かかるか、毎日、毎月、毎年
何回発生するか、スキルが必要かどうか、標準化が進んでいるかなどを調査する
ことです。

このように現状の「業務を見える化」した後、業務フローを作成し、時間分析な
どを行い、業務改善案を考えていきます。

ところが「見える化 → 業務フローの作成」という作業が意外と難しく、業務改
善がなかなか進まないのです。
直属の上司に聞いても、担当者の業務を把握し切れていない場合が多いのです
が、中身が分からないため、また悪さが見えないがゆえに、放置されてるという
現状があります。

★ 詳しくは「業務プロセスの明確化と業務フローの作成方法」参照
ここでは、プロセスとは何か?を理解することが一番重要なポイントです。

間接業務を一つ一つ、ひも解いて、業務プロセスを明確に定義していくこと。
このコツさえつかめば、あとは簡単です。
実は、私共も、間接業務を改善することが一番の難関なのです。

特効薬はどこを探してもありません!!
ひたすら、ヒヤリングや、自分で現状を確かめ、ひも解いていくしかありません。

もしお困りの場合は、成功実例をご紹介します。
ぜひ早めにご連絡ください。



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ポカミス要因は多岐にわたります。まずこのことを理解してください。
そして事例により、ポカミス対策の手順をわかりやすく解説します。

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目次
 1.工場のものづくりレベル

 2.ヒューマンエラーの分類 

 3.行動影響要因の原因と対策

 4.人間の3つの行動による原因と対策

 5.ヒューマンエラー事前対策と予防処置

 6.事例解説1

 7.事例解説2

 8.参考資料1  「ヒューマンエラー (人間の行動から分類)」

 9.参考資料2 最新センサー技術




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